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1917 命をかけた伝令

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公開:2019年(日本2020年)/ イギリス・アメリカ / 監督:サム・メンデス / 119分
テーマ:一人ひとりの命の重さ ── 特集「戦争と平和」 第1回

「明日の朝までに、この命令めいれいを届とどけろ。間まに合あわなければ1600人が死ぬ」──。第一次世界大戦だいいちじせかいたいせんのフランスで、2人の若い兵士へいしが敵地てきちを横切よこぎって走ります。この記事では、数字では見えない「一人ひとりの命の重さ」を考えます。

🕊️ 特集「戦争と平和」── 映画で考える8つの視点
  1. 1917 命をかけた伝令(この記事)
  2. 西部戦線異状なし
  3. ダンケルク
  4. シンドラーのリスト
  5. 硫黄島からの手紙
  6. ガンジー
  7. ブリッジ・オブ・スパイ
  8. ホテル・ルワンダ
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授業で使えるPDF資料(2種類)
先生向けの授業ガイド(授業の流れ・発問例・配慮点)と、生徒用ワークシート。
📚 もくじ
  1. この映画と特集「戦争と平和」
  2. 歴史の背景:第一次世界大戦と塹壕
  3. どんなお話?(あらすじ)
  4. 「ずっと一緒に走る」カメラ
  5. 監督
  6. 出ている俳優
  7. 数字ではなく「一人の人」として
  8. 授業で使える問い
  9. 考えるワーク
  10. 今日のまとめ
1この映画と特集「戦争と平和」

戦争せんそうの教科書きょうかしょには「〇万人が戦死せんし」と数字が並ならびます。でも、その一人ひとりに名前があり、家族がいて、帰りたい場所がありました。

➡ この特集では、映画を入り口に「戦争とは何か」「平和をどう守るか」を、いろいろな立場の人の目から考えていきます。第1回は、1917年の西部戦線せいぶせんせんです。

2歴史の背景:第一次世界大戦と塹壕

第一次世界大戦(1914〜1918年)では、イギリス・フランスなどとドイツなどが、フランスやベルギーで向かい合いました。両軍りょうぐんは長い溝みぞ=塹壕ざんごうを掘ほり、何年もにらみ合いを続けました。

🔑 映画の背景にある出来事

1917年の春、ドイツ軍は、より守りやすい「ヒンデンブルク線」まで計画的に退却たいきゃくしました(アルベリッヒ作戦)。「敵が逃げた」と思って追いかけると、じつは待ちぶせの罠わなかもしれない──映画はこの状況をもとにしています。

※登場人物と物語そのものは創作そうさくです。史実をもとにしたフィクションとして見ましょう。

3どんなお話?(あらすじ)
📖 あらすじ

1917年4月、フランス。イギリス軍の若い兵士へいしブレイクとスコフィールドは、将軍から特別とくべつな任務を命めいじられます。

それは、明日の朝に攻撃こうげきを始めようとしている味方の部隊に「攻撃は罠だ。中止せよ」という命令を届けること。部隊には約1600人の兵士がいて、その中にはブレイクの兄もいました。

電話線でんわせんは切られていて、伝える方法は自分の足で走ることだけ。2人は、敵が去ったばかりの危険きけんな土地を越こえていきます。

4「ずっと一緒に走る」カメラ

この映画のいちばんの特徴とくちょうは、最初から最後まで、ひと続きのカメラで撮とったように見えることです。

  • 🎥 全編ワンカット「風」実際には、長回しで撮った複数ふくすうの映像えいぞうを、切れ目がわからないようにつないでいます。
  • ⏱️ 観客も「その場」にいるカメラが兵士のすぐそばを離れないので、見ている私たちも休めず、逃げられず、一緒に走っている感覚になります。
  • 🏆 アカデミー賞3部門撮影賞・視覚効果しかくこうか賞・録音賞を受賞。撮影監督はロジャー・ディーキンスです。
💡 考えてみよう

なぜ監督は、場面を切りかえずに「ずっと一緒に」撮ることを選んだのでしょう? 見る人に何を感じてほしかったのか、話し合ってみましょう。

5監督
サム・メンデス監督・脚本

イギリスの監督かんとく。『アメリカン・ビューティー』でアカデミー監督賞、『007 スカイフォール』なども手がけました。この映画は、第一次世界大戦で伝令でんれい(命令を運ぶ役目)をしていた祖父から聞いた話がきっかけになっています。

6出ている俳優
ジョージ・マッケイスコフィールド 役

任務にんむに気が進まないまま走り出す兵士。旅の中で、彼の心こころは大きく変わっていきます。

ディーン=チャールズ・チャップマンブレイク 役

兄を助けたい一心で任務を引き受ける、まっすぐな若者。

コリン・ファース/ベネディクト・カンバーバッチ将軍・大佐 役

有名な俳優はいゆうたちが、短い場面で上官じょうかんを演えんじます。「主役はあくまで名もない若い兵士」という作りです。

7数字ではなく「一人の人」として

「1600人」は大きな数字です。でもこの映画は、その数字を「兄」「友だち」「誰かの子ども」という一人ひとりの顔にしていきます。

  • ① 敵も「一人の人」途中とちゅうで出会うドイツ兵も、同じように若わかく、怖こわがっている人間として描かれます。
  • ② 小さな優やさしさ戦場の廃墟はいきょで出会う女性と赤ちゃん、分けあう牛乳。極限きょくげんの中でも人は人を助けようとします。
  • ③ 命令と良心りょうしん「命令だから攻撃する」のか、「命を守るために止める」のか。軍隊の中の判断はんだんの重おもさも見えてきます。
8授業で使える問い
🟩 問い1(歴史)なぜ第一次世界大戦は、何年も「塹壕でにらみ合う」戦いになったのだろう?
🟩 問い2(映像)ワンカット風の撮影は、見る人の気持ちにどんな影響えいきょうを与えた?
🟩 問い3(道徳)「1600人の命」と「目の前の一人の命」。どちらも大切なとき、人はどう選えらべばいい?
🟩 問い4(平和)100年以上前の戦争から、今の私たちが学べることは何だろう?
9考えるワーク
なまえ:
① いちばん心に残った場面と、その理由
② 「戦死者〇万人」という数字を見るとき、これから何を思い浮かべたい?
③ スコフィールドは旅の前と後で、どう変わった?
④ 家族や友だちに、この映画をひと言で紹介するなら?

🌱 今日のまとめ

戦争の数字の向こうには、いつも一人の人がいます。

「1600人」は、1600の人生。
  • 第一次世界大戦は、塹壕でにらみ合う長い戦いだった。
  • 映画は「ひと続きのカメラ」で、観客を兵士のすぐそばに置く。
  • 敵も味方も、同じように怖がる一人の人間として描かれる。
  • 命令と良心、数と一人。戦争の中の選択の重さを考えよう。
🐟 ちょこっと豆知識

監督の祖父アルフレッド・メンデスは、のちに作家になった人物です。監督は、祖父から子どものころに聞いた戦争の話を、長いあいだ心に残していたといいます。映画の最後には、祖父にささげる言葉が出てきます。

先生・保護者の方へ:『1917 命をかけた伝令』は日本で映倫Gですが、戦場の遺体や負傷の描写、緊張の強い場面があります。本ページは中学生以上を想定しています。上映する場合は事前に場面を確認し、第一次世界大戦の背景(塹壕戦・ヒンデンブルク線への退却)を補ってください。物語は史実をもとにした創作である点も伝えてください。授業での上映には、教育機関向けの適切な権利処理が必要になる場合があります。

著作権について:本記事の解説文はすべてオリジナルで作成しています。映画のポスター画像・俳優写真・場面写真は使用していません。作品の著作権は各権利者に帰属します。

AI生成コンテンツについて:本記事はAIを活用して作成しています。内容に誤りが含まれる可能性があるため、授業でご利用の際は事実関係をご確認ください。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせよりお知らせください。

📚 参考資料(主な出典)