「ウサギに警察官なんてムリ」「キツネはずるい」──。どんな動物も夢をかなえられる大都会ズートピアにも、じつは思い込みがあふれていました。この記事では、「〇〇だから△△にちがいない」という決めつけが、どうやって生まれ、どう人を傷つけるのかを考えます。
「男の子だから」「女の子だから」「〇〇人だから」。私たちは、知らないうちにグループのイメージで人を判断してしまうことがあります。
➡ 動物たちの物語だからこそ、自分のことを少し離れて考えられます。特集第3回です。
田舎町で育ったウサギのジュディは、「ウサギ初の警察官」になる夢をかなえ、大都会ズートピアにやってきます。でも、体の大きな動物ばかりの警察署で、与えられた仕事は駐車違反の取りしまりでした。
ジュディは、行方不明事件の捜査に名乗りを上げ、口のうまいキツネの詐欺師ニックと手を組むことになります。
やがて二人は、街全体をゆるがす大きな陰謀にたどり着きますが、その途中で、ジュディ自身の中にあった思い込みが二人の関係を傷つけてしまいます。
- 🏷️ ステレオタイプ「ウサギは弱い」「キツネはずるい」のような、グループについての決まりきったイメージ。
- 😠 偏見そのイメージをもとに、よく知らない相手を悪く思ったり、見下したりすること。
- 🚫 差別偏見をもとに、チャンスをうばったり、不公平にあつかったりすること。
ジュディは差別に苦しむ側でしたが、じつは自分もキツネに対する思い込みを持っていました。偏見は「悪い人」だけが持つものではなく、だれの心にも入りこむことがあります。
物語の後半、街では「肉食動物がおそろしい」という空気が広がっていきます。
- 📺 ニュースと空気一部の出来事が大きく伝えられ、「肉食動物はみんな危ない」という見方が広がる。
- 🗣️ 不用意なひと言ジュディの記者会見での言葉が、偏見をさらに強めてしまう。
- 🤝 分断友だちどうしでも、おたがいを疑うようになっていく。
こわさをあおる情報は、偏見を一気に広げることがあります。「本当にみんながそうなの?」と立ち止まる力が大切です。
ハワードは『塔の上のラプンツェル』、ムーアは『シュガー・ラッシュ』などで知られるディズニーの監督。共同監督・脚本にはジャレド・ブッシュも加わっています。
あきらめない、まっすぐなウサギの警察官。
子どものころ、キツネだという理由で傷つけられた過去を持つ詐欺師。
- 🏆 アカデミー賞第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。
- 🌐 ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞も受賞しました。
- 🏙️ 動物の大きさに合わせた街ネズミの町からキリンが通れる道まで、体の大きさのちがいに合わせてデザインされた街も見どころです。
🌱 今日のまとめ
偏見は、だれの心にも入りこむことがあります。
- ステレオタイプ → 偏見 → 差別、とつながっていくことがある。
- ジュディも、自分の中の思い込みに気づき、あやまった。
- こわさをあおる情報は、偏見を一気に広げる。
- 思い込みに気づき、目の前の相手を見ることが大切。
続編『ズートピア2』が2025年12月に日本で公開され、ジュディとニックの新しい物語が描かれました。